ABOUT OUR LAB
(研究室について)

主な研究テーマ

自己修復型コンクリート

 コンクリートの病気とは、すなわち「ひび割れ」。コンクリートにひびが入ると、そこから水、塩分、二酸化炭素などが浸入し、中の鉄筋がさび、やがてコンクリートの崩壊につながります。コンクリートのひび割れは、わずか1ミリ以下のごく小さなもの。
大きな建物でそのようなひび割れを見つけ、修復するには大変な手間とコストがかかります。
鉄筋コンクリート(RC)構造・材料研究室のサンジェイ。パリーク准教授は、コンクリートの中に直径6ミリのトンネル状のネットワークをつくり、そこに補修材を流し込むことで、ひび割れが発生してもコンクリートが随時自分のチカラでそれを修復するシステムを開発しました。
コンクリートに直径6ミリの空洞ネットワークを埋め込んでおく。 ひび割れは、コンクリートの劣化の主要な要因。 色水を流すと、ひび割れから漏水する。
コンクリート無いのネットワーク(穴)から補修材を流し込む。 しばらくすると補修材が固まり、ひび割れを埋める。 修復後のコンクリートに色水を流しても、漏水しない。


永久型枠

 
 鉄筋コンクリート造の建物を建てるとき、木製の型枠にコンクリートを流し込み、コンクリートが硬化後、型枠をはずし、
その型枠は数回の使用後廃棄するというのが一般的。木製の型枠は使い捨てにされてしまいます。
そこで、考えたのが、コンクリートが固まっても、そのまま梁や柱の一部として使える金属製の型枠です。
この型枠を使えば耐力が著しく改善され、型枠が無駄になることなく利用でき、環境にもやさしい。
研究室では、その強度を確かめるための実験が繰り返されています。
永久型枠はごく薄い(0.4mm)金属製を使用します。コンクリートの強度を調べる大型の機械。出来上がったコンクリートの梁の中央に上からの力を加えて、耐力を調べる。微少な荷重と変形でも精密機器で測定します。


ロハスな建築材料と技術
 
建築材料の燃焼実験。さまざまな建築資材を実際に燃焼させて、燃えやすさや
発生する有害物質の量などを計測し、材料の退化性能を調べる。
火力発電所などで石炭を燃やした後にできるフライアッシュ(石炭灰)を使って
建築用のブロックや無焼成レンガを造る研究。廃棄物の再利用で研究保全に貢献する。
タイルの目地から鋼製のピンを斜めに挿入して補強。
赤レンガで造られた歴史的建造物の外見を損なうことなく補強するための技術だ。



学べる研究室

建築学科 鉄筋コンクリート(RC)構造・材料研究室 サンジェイ・パリーク 准教授 


 RC構造物は、建築の中でも最も関心の高い分野のひとつ。阪神淡路大震災後、既存の建物について耐震診断と回収が行われていく中で、どう補強していくかが課題となっています。当研究室では、様々な部材実験や解析を通し、実践的な耐震技術を学ぶとともに、環境負荷軽減を考慮した最新建築材料の研究・開発を行っています。