インドにおける
CO2削減を目的とした
無焼成レンガ作製方法の検討
現在、インドにおける焼成レンガ製造数は年間約3600億個であり、製造過程(900℃以上の焼成)から排出されるCO2量は、年間約1億8600万tと言われインドのCO2排出量の約14%を占めている。さらに、火力発電所から排出される石炭灰は、2006年で1億1500万tと言われているが、再利用率は39.1%に留まっており、その多くが廃棄され問題となっている。以上のことより、石炭灰の有効利用として、石炭灰の約9割を占めるフライアッシュの多量使用、CO2削減を目的とした無焼成レンガ作製方法について検討を行っている。
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近況報告
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2018.12.07
工学部の運動場で実大規模試験体の屋外火災実験が実施されました -
2021.07.12
建築学専攻2年の川崎浩長さんが日本建築材料協会優秀学生賞を受賞しました -
2018.01.31
Pan-IIT India-Japan Convention2017でサンジェイ・パリーク教授に感謝状が授与されました -
2015.03.27
建築学科のサンジェイ・パリーク教授がインド技術者協会功労賞受賞 -
2020.07.20
[執筆]環境と建築材料科学教授 サンジェイ N. パリーク -
2022.03.20
[執筆]最先端建設材料と技術によるSDGsへの貢献教授 サンジェイ N. パリーク
ABOUT OUR LAB
研究室紹介
鉄筋コンクリート(RC)構造・材料における
環境負荷軽減を目指した最新建築材料について研究・開発を。
RC構造物は、建築の中でも最も関心の高い分野のひとつ。
阪神淡路大震災後、既存の建物について耐震診断と回収が行われていく中で、どう補強していくかが課題となっています。
当研究室では、様々な部材実験や解析を通し、実践的な補強技術を学ぶとともに、
環境負荷軽減を考慮した最新建築材料の研究・開発を行っています。
教 員
Professor
Sanjay PAREEK, Dr.Eng.
教授 サンジェイ パリーク(工学博士)
略 歴
1983年 | (昭和58) | Abadina College,Ibadan,NIGERIA(高等学校卒業) |
---|---|---|
1986年 | (昭和61) | University of Rajasthan,Jaipur,INDIA(大学卒業) |
1987年 | (昭和62) | 日本大学工学部建築学科建築化学研究室(研究生として入学) |
1988年 | (昭和63) | 日本大学大学院工学研究科博士前期課程建築学専攻入学 |
1993年 | (平成5) | 日本大学大学院工学研究科博士後期課程建築学専攻修了 博士(工学)取得 大東コンクリート株式会社入社 |
1996年 | (平成8) | 大東コンクリート株式会社退職 日本大学工学部建築学科助手 |
2000年 | (平成12) | 日本大学工学部建築学科専任講師 |
2008年 | (平成20) | 日本大学工学部建築学科准教授 |
2018年 | (平成30) | 日本大学工学部建築学科教授 |
主な研究テーマ
- ・自己修復機能型(インテリジェント)コンクリートの研究開発
- ・ジオポリマー(セメント未使用)コンクリートに関する研究開発
- ・建築用内・外装材料の防耐火性能の評価に関する研究開発
- ・超高強度コンクリートの研究開発
- ・高密度コンクリートの遮蔽性能に関する研究開発
- ・長・短繊維によるコンクリート構造部材の補強工法の研究開発
- ・インドのCO2削減を目的に未利用資源を有効利用した無焼成レンガに関する研究開発
- ・インドの歴史的構造物及びインド住宅に関する調査研究